第21話 優柔不断かっ⁉︎の巻
2014年末。
あれだけやっぱりデジタルだな！
と傾倒して来た僕ですが、
少し引っかかる所が。
それはデジタル故の宿命で、
僕の本業であるカメラ界にも起こった現象でした。
それは原画が無い事。
デジタルデータはコピーが可能です。
メモリとパソコンとデジタルカメラが有れば、フイルム代もかかりません。
また直ぐに確認出来る為、要求技術も低くなりました。
そして写真の単価は下がっていったのです、、、
機材さえ有れば誰でもそれなりに撮れる様になったからです。
絵の場合は描く技術が必要なので、
要求される技術はそこまで変わらないと思いますが、
原画が無いと言う事は本物が存在しない事になります。
コピーした物も偽物です。
アナログの場合、描いた物が本物です。
コピーは完全に同じものになり得ません。
なので1枚の価値が違うと思ったのです。
デジタルで仕事をしていますし、
デジタル完全否定でも有りません。
今後もデジタルでも描くでしょう。
ですが今一度手描きの良さを追求して行こうと心に決めた2014年末なのでした。
決意を新たに手描きで描いた似顔絵がこちらです。
顔のみ塗った状態
全体を塗り終えた状態。
能年玲奈さんです。
以後、現在まで手描きの似顔絵の使用画材は変わってません。少しずつ描き方が固まって来た頃でした。
つづく
