富山県高岡市のカメラマン兼似顔絵師、画狂青年凡人〜成長記〜

現在富山県高岡市にて似顔絵師をしている30歳にして画業に目覚めた凡人の成長期

若狭和紙に描いてみる!?の巻

2019年7月21日

今日は先週漉いてもらった若狭和紙のテスト描きを行いました。

 

骨描き(線画)、髪の色は事前に塗ってあったので

肌、唇、瞳などを塗りました。

 

日本画は絵の具の定着材に膠を使いますが、

天然由来の為1週間ほどしか持ちません。

 

僕のように絵が小さく、遅筆な場合大抵

使い切る前に腐らせてしまします。

 

その点、水彩は定着材であるアラビアガムが最初に練って有るので

水に溶かせば使えると言う非常にとっつきやすい画材です。

 

話はそれましたが

まずは血色の良い部分に紅梅と朱色お混ぜて薄くした色をおきます。

 

それが乾いたら次に肌と朱を混ぜた色を薄くとき

塗りたい部分に予め水を刷いておきます。

これは色むらを無くす為です。

 

一度薄く塗った後に影になる部分にもう一度同じ手順で塗ります。

 

唇は紅梅をメインに少しずつ朱色を足して2度ほど塗ります。

 

瞳は墨を溶いた物を使いハイライト部分は塗らずに残します。

 

以上の工程で完成したのが以下の絵です。

 

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生成りを生かして背景は塗っていません。

 

若狭和紙はいつも使っている越前和紙の雲肌麻紙よりもかなり薄い仕上がりなのに

毛羽立ちも無く最後まで気持ちよく描く事が出来ました。

 

次に漉いてもらう際は厚手にしてもらおうと思います。

 

まだサンプルの紙が残っているので次は墨の荒々しい描写を試してみようと思います。

 

つづく